合氣道真生会川崎高津道場 活動報告

2021.06.10

初心者の気持ち

先日、近所で稽古している別の合氣道道場を見つけて稽古に体験参加しました。

そこはHPからはわかりませんでしたが、後で聞いたところ合気会の支部道場でした。70歳くらいで七段の先生は割と有名な佐々木将人師範のお弟子さんだということでした。稽古場所は公立中学校の格技場で、広くていいな~と思いました。川崎高津道場の稽古場所の何倍の広さでしょう・・・。自分の服装はいつも稽古で着ている空手着に白帯、もちろん袴は履きません。真生会ではみんな袴を履きますが、多くの会派では袴を履くのは有段者や指導員だけです。戦前の頃は全員履いていたのですけどね、いつの間にか変わった様です。

その日の稽古参加者は少数で、事前に「合氣道は少しだけ経験があります」と伝えたのがまずかったのか(でも全くの初心者だと受身の練習だけになりかねませんからね・・・)、それともこの道場は常にそういうスタイルなのか、ほとんど説明のないままポンポン稽古が進み、内心では「ちょっと待ってくれ~っ」て気持ちでした。合気会と真生会では稽古の方法も技も大きく違いますからね・・・。一番あわてたのは合気会式の「三十一の杖の形」。人生で初めてなのにサ~っと流されました・・・。最大メジャー団体である合気会の方にしてみれば、合気道といえば合気会以外にないという意識なのかもしれませんね。その他の稽古の内容は体操に始まって、膝行、受身、体の転換、正面うち入身投げ、横面打ち小手返しなど。まあ、自分は過去にも何度か合気会の稽古は経験していたのでなんとか合わせていって、幸い先生や他の方々にも「上手だ」と褒めていただけました(笑)。準備体操で10年以上ぶりに腕立て伏せをやらされたり足を踏ん張るような状態が多かったので翌日には全身バキバキになりましたが・・・。皆さん優しかったし、楽しかったです。

なお、合氣道は会派・道場によって大きく理念、技法、稽古法が違うので、ある会派で長年稽古して例え指導員クラスであったとしても他の道場に行く時は「100%教わる側」としての真摯な気持ちが大切です。「上手なとこみせてやろう」とか「なんならこっちが教えてやる」なんて思い上がった気持ちで行くと大恥をかくことになります。

体験に行く時は、「いつもと全く違う稽古をすること」、「ダメだしされること」を覚悟して臨まなければなりません。それができないなら外の道場には行かずに井の中の蛙(かわず)でいる方が幸せです。井の中の蛙は別に悪いと思いません。そこで安全に不足なく一生を過ごせるならそれでよいのです。最近は何かグローバルでなければならないような風潮があり、ともすると内向的な人は非難される傾向もありますが、例え生まれた村から一歩も出ない人生であっても、その人がそれで幸せならなーんにも問題ないと思います。

それはさておき、今回の体験参加は技がどうというよりは、「体験に行く」ということそのものに大きな目的がありました。川崎高津道場にもけっこうよく初心者の方が体験にいらっしゃるので、改めてそういった方々の気持ちを理解したいと思ったのです。その意味で、今回はよい経験になったと思います。

へっぽことはいえ自分は25年以上稽古していますし、他のいろんな道場での稽古経験もあるので少しは事前に心の準備ができますが、初心者の方は何もわからないところに飛び込んで来るのですから、きっとすごく緊張して来ているのだろうなー改めて思いました。そういう方にどのように接し、どのように合氣道を伝えるか、しっかりと考えて丁寧な対応を心がけていきたいと思います。合氣道に、そして合氣道真生会に悪い印象を持って欲しくないですからね。

たまに他の道場に行ってみるのも、自分なら合氣道をどのように伝えるか、川崎高津道場がどうしたらもっとよくなるか、いろいろ考えるよい経験になりますね。

合氣道真生会川崎高津道場 吉見新

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おまけ

肉球ゲット!!(笑)

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